2021年3月
『2020年度 私の一冊』
竹原読書会
芳名 |
書名 |
著者・編 |
発行所 |
発行年 |
|
講師 吉川五百枝 先生
|
『小説伊勢物語「業平」』 |
高樹のぶ子 |
日本経済新聞出版本部 |
2020 |
|
現代恋愛小説の名手、高樹のぶ子が、平安時代のプレイボーイ、在原業平を蘇らせた小説。原典の歌物語『伊勢物語』は、『源氏物語』の中で初めて書名として登場する。 「男ありけり」と筆を起こす125段は、「男」が在原業平であると比定されているが、藤原定家自筆本を底本にするまで、この物語は多くの読み手の希望羨望などを塗り込めて作り上げられたようだ。つまり、業平の実録ではない。 高樹のぶ子は、現代の業平プレイボーイ説に異を唱える。さて、どんな業平を描いているか。そこに、普遍的な真実を取り出してみせるのが、恋愛小説の大御所の腕の見せ所である。
|
|||||
【 C 】
|
『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』 |
斉藤 倫 高野 文子 |
福音館書店 |
2019 |
|
何か懐かしさに、じんわりしました。確かに私にも、そんな時があったような錯覚を感じた一冊です。
|
|||||
【 YA 】
|
『十五の夏 上下巻』 |
佐藤 優 |
幻冬舎 |
2018 |
|
第8回梅棹忠夫・大和探検文学賞受賞作だ。1975年まだ冷戦下のチェコスロバキア・ポーランド・ハンガリー・ルーマニア・ソビエト連邦の社会主義国への15歳高校1年生の夏休みいっぱいをかけての40日間の一人旅。 現在は観光客も沢山あり、普通に出入国出来るが、当時はビザの取得だけでも厳しい。それぞれの国での15才の初めて知る人々の生活や優しさ、驚きや不安、新鮮な思いで面白く読んだ。
|
|||||
【 M子 】
|
『地方選 無風王国の「変人」を追う』 |
常井 健一 |
角川書店 |
2020
|
|
現職村長の再選率86.2% のどかな田舎で暮らす名もなき新人候補は、なぜ高い壁に臨んだのか? 笑っちゃうほど風が吹かなかった政治風土は、住民に何をもたらしたか? 辺境の村人たちが本気で飛び込んだ悲観のバトルロイヤルから、この国の「未来探し」を始めよう。 |
|||||
『九津見房子 声だけを残し』 |
斎藤 恵子 |
みすず書房 |
2020 |
||
「これが日本で女が初めて参加したメーデーです。」 ゾルゲ事件も含め、社会主義のために明治・大正・昭和を懸命に行動し続けた一女性のひとすじの道を追う。
|
|||||
『無知の涙』 |
永山 則夫 |
河出出版 |
1971 |
||
『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』 |
田中ひかる |
中央公論新社 |
2020 |
||
『北里柴三郎 雷と呼ばれた男』 |
山崎 光夫 |
中央公論新社 |
2019
|
||
【 TK 】
|
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 |
森下 典子 |
新潮社 |
2002 |
|
初めてこれから入門される方がどのように学んでいくのか、どんな行事があるのかよくわかります。 季節の七十二候を調べてそれぞれの季節の味わい方を考えられるようになります。人との出会いを大切に考えるようになります。日々の普通のいつもの人とのお付き合いにおいても大切に過ごせるようになります。何年も経って初めてわかる事もあります。
|
|||||
【 R子 】
|
『声に出して読む渋沢栄一 「論語と算盤」』 |
斎藤 孝 |
悟空出版 |
2019 |
|
*後述をご覧ください。
|
|||||
【 KT 】
|
『かがみの孤城』 |
辻村 深月 |
ポプラ社 |
2017 |
|
*後述をご覧ください。
|
|||||
【 E子 】
|
『トムは真夜中の庭で』 |
フィリパ・ピアス/作 スーザン・アインツィヒ/イラスト |
岩波書店 |
2000 |
|
|
|||||
【 T 】
|
『ブロード・キャスト』 |
湊 かなえ |
角川文庫 |
2021 |
|
*後述をご覧ください。
|
|||||
【 N2 】
|
『夢見る帝国図書館』 |
中島 京子 |
文藝春秋 |
2019 |
|
*後述をご覧ください。
|
|||||
【 Y 】
|
サリエルの命題 |
楡 周平 |
講談社 |
2019 |
|
ちょうど、新型コロナウイルス感染が、世界中に拡大してしまった現在、まるで予言しているかのような内容に、のめり込んで読んだ。 オリンピックを翌年に控えた日本での未知のウイルス感染という設定が、数年前に書かれていたとは。 物語の底を流れるテーマ、命の優先順位や医療保険制度の破綻が見えていることなど、今の日本の根深い問題を考えさせられる物語だった。
|
|||||
【 K子 】
|
『あの湖のあの家におきたこと』 |
トーマス・ハーディング/著 ブリッタ・テッケントラップ/イラスト |
クレヨンハウス |
2020 |
|
ドイツで本当にあった物語だそうです。とてもタイムリーな一冊となりました。 現在の私の環境(過去もそうですが…)で、絵本を手にすることはまずありませんでした。強いて言えば読書会の課題本ぐらいです。偶然にも読書会の友人から借りたものです。読書時間は少量。(くりかえし繰返し読んでも倦きませんヨ) この絵本の中に籠められた事件の諸々、考えさせられる量の重さ。翻訳をされた落合恵子さんもコロナ禍の中で出会ったそうです。私も家に居なさい という時に入手した絵本です。文章も単純・絵を見ながら読んでもらうだけでも理解出来ます。内容の奥深さ、私達がしてはいけないことすべてが込められています。この本に巡り合って…(後の表現がうまく言えません。) 絵本の素晴らしさを再認識しました。
|
|||||
【 F 】
|
『草枕』 |
夏目 漱石 |
岩波文庫 |
1990 |
|
*後述をご覧ください。
|
|||||
【 SM 】
|
『ライオンのおやつ』 『納棺夫日記』 |
小川 糸 青木 新門 |
ポプラ社 桂書房 |
2019 1993 |
|
生死を考え続けるご縁をいただいた令和2年度だった。 『ライオンのおやつ』は、三十代前半の女性主人公が末期がんに侵され、最期の時を瀬戸内海のホスピス「ライオンの家」で過ごすという内容。 「臨終を迎える際のお伽噺」のようで、死ぬのが怖くなくなった気がする。 『納棺夫日記』では、「死は美しい」という言葉に亡き父を思い出し共感し、 「人生、お疲れ様でした」と亡き義父を尊敬と感謝の念で抱きかかえた時に感じた死者に「穢れ」を被せる理不尽さに抗し、阿弥陀仏からご覧になると…と視座の転換を学び、考え続ける機会をいただいた。 生死の森を通るとき「まだ死にたくない!」と煩悩を爆発させながら、今生の人々に感謝を伝え、既に来世に逝かれた方々に再び逢える愉しみを胸に通り抜けることを夢見ている。 |
|||||
【 MM 】
|
『あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所』 |
寮 美千子 |
西日本出版 |
2018 |
|
様々な事情や環境の中で育ってきた少年たち。絵本を読んだり詩を書いたりする中で
自分を開放し他人を受け入れることを身につけていく。罪を犯したことは確かに悪い。そ
れとどう向き合っていくのか。繊細な彼らを見ていて、塀の外に出てもどうかその清らかさ
とここで得た心の強さを忘れないでと願わずにはいられない。
*後述もご覧ください。
|
|||||
想いがあふれて
◆◆◆【 TK 】 『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 を読んで
樹木希林さんが和風庭園に座っている写真をふと見て、「日日是好日」という映画を観ました。
心温まる深い想いに触れ原作を読む事にしました。しかし、さすがにこれは専門的な事ばかり細かく書いてありました。
読み聞かせの精神は子供に教えるのではなく、子供に気持ちと文化を伝えることだとありました。まさに、この作品は茶道の文化とそれに携わる人の心がわかるのです。俳句短歌に季語がある様に茶道もそうでした。
花、雨、風をすべての道具において表現されているのです。しかも、道具が色々変わるごとに手の動かし方が変わっていくのです。
茶道を習い始めて、メモしたくなったり、なぜこうするの?と疑問が正直にでてくる作者。しかし、
「どうしては無しでとにかくそうするの。そういうもんなのよ。」と言われ、習っていくのです。
しかし作者は季節の移り変わりつまり七十二候を感じ、家族の尊い移り変わりをさらに二重に想い、人との出会いも、一期一会だと実感していくのでした。
和菓子、掛け軸、茶花、お椀、庭に咲く花に季節の表現がなされていくのです。
侘び寂びと言いますが、戦国武将が心を無心にしたのも伺えます。決まりきった動きの中を無心に人の心と季節を感じるのが日本の文化だとよくわかりました。
それ以後私も抹茶を家でたてていただいております。
◆◆◆【 R子 】 『声に出して読む 渋沢栄一「論語と算盤」』 を読んで
1 なぜ本書を選んだか。
私の父は私が子どもの頃 家族揃って日曜日の大河ドラマを半強制的に見せていた。だか
らこの年になっても大河ドラマはよほどのことがない限り観ている。
内容がよくわからない時は、タブレットを使って登場人物や時代背景など検索しながらでも見た。すると、次第にのめり込んでいくから不思議である。
今回も大河ドラマが始まり、現代訳された「論語と算盤」を声に出して読んでみた。
2 どうして声に出すことにしたのか?
今年はコロナ禍で外出する機会も少なく、家には自分が一人、朝から夕方までいるだけ。
せめて、1人でも声に出して本を読んでみたり、大きな声で歌を歌ってみたいと思った。
今は毎月、新聞の好きな一面と天声人語、そして子ども達に残したい「日本のうた」から何
曲か歌っています。
3 「論語と算盤」を音読してみて
毎日少しずつ声に出して読むことで、また簡単に読めるので繰り返し読み進めることが出来
た。説明文も読みながら内容をひも解く。
声に出して読むことは、ひとつひとつの“ことば”が自分の脳を通して心に届くような気がした。
“資本主義とは何か”は抜きにして!
4 渋沢栄一について
明治から大正にかけて活躍した実業家であり、設立や運営など、生涯関わった企業は500を数えると言われ、「日本資本主義の父」と評価されている。また、約600の教育や社会事業にも携わったとされる。その渋沢栄一が幼い時から受けた教育、論語が原点である。
常に「私」より「公」を優先し、「国民みんなの幸福に貢献する仕事をしたい。そうして幸福の絶対量を増やしたい」と思い、思いやりの精神を養い、ビジネスと精神のバランスを常に整えることを考える。ということは今日の私(達)の暮らしの中にも生きるのではと考える。
自分の振り返りと自分の未来のために!
◆◆◆【 KT 】 『かがみの孤城』 を読んで
11月の課題本でとてもおもしろく、多くの人に読んでもらいたいと思って選んだ。もうひとつ読書量が少ない為選ぶ本が少ないこともある。
中学生になった安西こころはいじめにあい不登校になる。ある日部屋の姿見がひかり、手を伸ばすと中に吸いこまれた。そこは、童話に出てくるような城で狼の面をつけたオオカミサマが待っていた。いろんな理由で不登校になった7人の中学生が集められていた。午前9時から午後5時までは自由に出入できるが3月30日は閉城となる。それまでに「願いをかなえる鍵」をさがす7人の中学生の物語。
物語の中にはさまざまな仕掛けがあり、後半それが解き明かされてゆき驚きの連続だった。
喜多嶋先生とこころの関係が明らかになるころには、優しさあたたかさにつつまれ涙が止まらなかった。
不登校で悩んでいる人があれば、「『たかが学校』道は他にもたくさん有るよ。きっと近くには喜多嶋先生のような方もいらっしゃるよ。」と言ってあげたい。
◆◆◆【 T 】 『ブロード・キャスト』 を読んで
自分がイメージしていた湊かなえさんの作品とは異なり、どろどろしたところや嫌な気分になるところのない青春部活ストーリー。読んだ後爽やかな気持ちになった。
町田圭祐は 中学校で友達の良太に誘われ陸上部に入り、短距離を希望していたが先生の勧めで長距離を始め、ある程度の活躍をした。青海学院も良太が一緒に行こうと誘ったので受験し陸上部で走ろうと考えていた。しかし、その高校の合格発表を見に行った帰りにひき逃げに遭い、足にけがをして陸上をあきらめざるを得なくなった。陸上のできなくなった高校生活に失望し、無力感を持っていたが、入学式で今まで話したこともなかった同じ中学出身の宮本正也から声をかけられた。正也は前から圭祐の声に魅力を感じていたようで、「町田の声は、俺の理想の声なんだ!」と言われ放送部に誘われる。
陸上ができなくなり仕方なく放送部に入ったが、夏休み中に膝の再手術をしたことで、また陸上ができるようになった。陸上部の顧問の先生や良太からまた一緒に走ろうと誘われた圭祐。いろいろ迷うが放送部を選ぶ。もちろん誘ってくれる人がいるのは素晴らしいことで、そこで結果を出してきたことも素晴らしいことだが、部活や学級でのトラブル・SNSに関わったいじめ等にぶつかりながら放送コンテストに向け作品を仕上げていく中で、圭祐自身が成長し自分のやりたいことや自分の仲間が見つかり、今までのように、誰かに言われて何かを始めるのではなく、自分の進む道を自分で選ぶことができるようになってきた。
彼の成長を見るのも楽しいし、どんな状況になっても彼を応援し続けるお母さんの愛情も素敵な本。一年生三人が次の年どんな活躍するのか見てみたい。続きが読みたくなる本。
◆◆◆【 N2 】 『夢見る帝国図書館』 を読んで
語り手「私」がまだ小説家を目指しながらフリーランスで雑誌記事を書いていた時に出会った喜和子さん。彼女と出会ったことで私は国立国会図書館支部であった建物で、現在の国立子ども図書館を主人公とした本を書くことになってしまった。
図書館が主人公の本なんてどういうことだろうと思うのだが、うまく仕上がっている。
明治に出来た日本初の図書館である帝国図書館、ビブリオテーキ、なんと素敵な響きの言葉だろう。湯島聖堂にできた書籍館が帝国図書館と名を変え変遷を遂げていくのだが、この図書館に半分住んでいたという喜和子さんは、どういうわけで住んでいたと言うのか。
喜和子さんが戦災孤児の頃上野で見知らぬ青年と一緒に住みはじめ、その青年の背嚢に入って図書館に通っていたという。喜和子さんの来し方を描きつつ、今の私との交流を交えながら、帝国図書館の来歴をオーバーラップして読み進めていくのだが、図書館の来し方には永井荷風のお父さんの奮闘ぶりや、樋口一葉、和辻哲郎、林芙美子など明治時代の錚々たる作家達が名を連ね、さらに喜和子さんを身近な存在に感じるのと同じくその作家たちが身近な存在に思えてくる。確か前回の読書会での宮沢賢治が保坂嘉内と最後に会い別れたのもこの図書館だったと思うのだが。
年齢も生活も違う私と喜和子さんとの繋がり、喜和子さんの元恋人の元大学教授、彼女の長屋風住まいの二階に住む芸大生、ホームレスの男性などとの不思議な交流。そして喜和子さんの探していた絵本の謎や彼女宛の葉書に書かれた数字の謎など、戦後を生き抜いた喜和子さんの謎がさらに興味を掻き立てている。
404ページに収められた内容は本当に面白くどんどん嵌まって行ってしまいます。読むときには上野界隈の地図を手元に置かれるとさらに愉しく読むことができます。本当にお勧めです。
◆◆◆【 F 】 『草枕』 を読んで
一年を振り返れば子供向けの絵本から大人が読む自己啓発の本、小説だけでも少し前に有名になったものから初めて知ったものや。100年ほど前に書かれたものから、その時代を舞台にしたものまで。
月に一冊だけでも、一年を通して振り返ってみると色々なものを読みました。また内容とともに本を読んでいた時の体験も同時に蘇ってきます。集中して一気に読んでしまおうと真夜中のファミレスに行ったことや何日もかけて色んな場所で本を開いた思い出など。
そんな一年を振り返って「2020年度 私の一冊」を決めたのでしたが、夏目漱石の「草枕」を選びました。理由は夢中になって読んだオススメの一冊だから、ではなく、自分に及ぼした影響がとても大きい本だったからです。受けた影響を大きく3つにまとめました。
●「文芸を性命にするものは今少しうつくしい夢を見なければ幅が利かない。」(三)
この文と出会ったことで、自分の中で寝ている時の意識が大きく変わり夢日記をつけはじめ。そして、意識して夢に向き合った結果、細かな部分を記憶できるようになりました。
なんの役にも立たないと思われそうですが、地名を意識しておくと現実での応用が効きます。例えば「三徳神社」。現実に存在している場所のようですが、行った記憶はありません。いつか夢で見た場所を訪問したいです。
他にも、自分の中で大きく変わったことがあります。それは本の読み方について。
●「『小説も非人情で読むから、筋なんかどうでもいいんです。こうして御籤を引くように、ぱっと開けて、開いた所を、漫然と読んでるのが面白いんです』」(九)
一年間に出会った本の中には、自由にできた時間に関わらず読めなかった本がありました(なかでも「草枕」がダントツで難解だった)。そういう時は、集中力の保つ限り読んでは閉じるを繰り返し、何日も本と向き合うことになります。時には先の頁を読むこともありました。不真面目で、作者の意図を無視した読み方だからやってはいけないことだと思っていましたが「非人情で読む」なんて、読み方そのものに名前をつけられてしまっては。
最後に、自分が感想文を書けない理由を発見したような気がした部分。
●「余はこの温泉場へ来てから、未だ一枚の画もかかない。 (略) 今の余は真の画家である。立派な画家である。こう云う境を得たものが、名画をかくとは限らん。然し名画をかき得る人は必ずこの境を知らねばならん。」(十二)
一年の読書会を振り返ると、自分の言葉で発表できるほど読み込めた本であっても、いやむしろそういう本ほど書けなかった。というより、頭の中で完璧な感想文の像が結んだ瞬間に、書きたい気持ちが満足してしまうのでした・・・これは書かない言い訳ですかね?
◆◆◆ 【 MM 】 『『あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所』 を読んで
参加者それぞれが持ってきた本がどれも興味深く、自分だと手に取らない本との出会いがあった。『十五の
夏』は時間をかけて読んでみたい。それくらい解説が面白かった。『トムは真夜中の庭で』は教科書にも載っ
ている名作。児童文学も大人になって読むとまた違った感想が得られそうだ。読んだことがあった本は「そうい
う考え方もあるのね!」と新鮮に感じた。今月参加しただけで11の引き出しが増えたことになる。お得な読書
会、続けて参加したいと思う。
最初は好きな作家の作品があるから覗いてみたのにはじまり、仕事でも担当した月があり、それからは時々参
加するようになり…そしてレギュラー会員に…すっかりはまってしまいました。読書会に参加するようになって
からは自分の目とほかの角度から見る目を持てるようになったと思う。想像力と包容力。そのことを教えてもら
ったのもこの読書会です。これからもよろしくお願いします!